棒ノ折山の北面の白谷沢のゴルジュ(峡谷)が素晴らしすぎました!
渓谷の中を登っていくルートがあるなんて驚きでした!
沢の音と滝の音が今も耳に残っています。

そもそもゴルジュ地形とは?

「ゴルジュ(仏:gorge)」とは、切り立った岩壁に挟まれた峡谷のことをいいます。
フランス語で「のど」という意味です。

これはもう写真を見てもらったほうが早いです。

切り立った岩壁がそびえ立ち、その中を沢が流れていました。

しかも、そこを登っていきました。

沢の水量がそれほどではないので、なんとか登っていくことができます。
(大雨の後などは、どうなっているのか気になりました。。)

ゴルジュのある白谷(しらや)沢の場所は?

白谷沢は、全長約1.5km、棒ノ折山の北西方向にあり、有間ダムにせき止められている名栗湖に流れ込んでいます。

地理院タイルにポイント名を追加

白谷沢を登ってみた様子

白谷沢登山口

白谷沢の登山口は、ダム湖である名栗湖の南岸の白谷橋を渡ってすぐのところにありました。
付近には数台車を停めるスペースがあります。
(ダム周りの道路は18時には閉鎖となるのでご注意ください!翌日まで出られなくなります!)

白谷橋を過ぎですぐの登山口の様子です。

白谷沢登山道の様子

最初は、ごく普通の登山道でした。

だんだんと、左側が沢の渓谷となり、切り立ち、道幅が狭くなってきました。
斜度も出てきて、岩場や木の根を慎重に超える必要がありました。
前日、雨だったこともあり、木の根や苔が生えている岩は滑りました。

白谷沢渓谷の様子

下のほうに見えていた沢がどんどん同じ高さに迫ってきました。
御岳山のロックガーデンは整備された渓流沿いの遊歩道でしたが、ここは生の渓流でしたw
場所によっては、沢の中を歩いたり、渡ったり、ルートをしっかり見定める必要があります。

これがゴルジュです。
岩と岩の隙間に沢が流れており、迂回せず、ど真ん中を進みます。
水量はそれほどでもないので、渡れないほど、深い流れはありませんでした。

SONY α7CR+1635GM2で撮影。いずれ高解像度版を出します。

しばらく、渓流を進むと、鎖付きの岩階段があり、それを登りました。次にロープで岩場を登ると、上から「白孔雀の滝」を眺めることができました。
写真のとおり岩場は濡れていました。しっかりした登山靴で登りましょう!

先ほど登った、岩場の高さ分の落差の滝です。
(覗き込みすぎに注意しましょう!)

東京都_棒ノ折山_白谷沢_白孔雀の滝
東京都_棒ノ折山_白谷沢_白孔雀の滝

白谷沢ルートの注意点

  • 初心者は下りに使わない
  • 岩場が滑るので登山靴のほうが安全
  • 冬場は凍結するので止めておいたほうが良い

白谷沢ルートを初心者は「下り」に使わないほうが良いです。
なぜなら、岩が滑りやすく、ストックなどがないとかなり体力を使うと思います。
また、下から上がってくる人と、すれ違うタイミングを合わせることにも気を使い、マイペースで下りることが難しくなります。

以下のような沢の道を下りていくには、難易度が上がり注意が必要です。

岩茸石から山頂までの様子

山の地質のためか、柔らかい粘土層がくずれ、木の階段も所々、崩れていました。

そのため、網の目のようなルートを、右へ左へと移動しながら登るので、かなり疲れました。

棒ノ折山(棒ノ嶺)山頂の様子

標高969メートルの山頂は広いです。木道が張り巡らされています。

あずまやもあるので、ゆったりと休憩や食事が取れます。

展望が開けている方向は北から東方向で、晴れていれば、遠くには、谷川岳や筑波山が見えるとのこと。

今回は、曇りのため、遠くの山々は、まったく見ることができませんでした。

山頂から岩茸石、白地平、滝ノ平尾根を下る様子

山頂からの下りは、階段が崩れている部分が多いので、難儀しました。

特に、岩茸石を超えて、下っていくと、斜面全体に木の根が這っている場所があり、木の根を踏んでしまうと滑りやすかったです。

膝に負担がかかり、ストックを持っていれば。。と何度も思いました。

眺望がひらけている場所はほぼないので、黙々と下らなくてはならず、疲れが溜まっていくのを感じました。

適度なポイントで、休憩をしっかり取るべきでした。

棒ノ折山のモデルコース登山マップ

今回登ったモデルコースの登山地図画像やPDFのダウンロードは以下のページで確認してみてください。

実際のコースタイム

総歩行時間 4:48
総休憩時間 0:17
合計時間 5:05

総歩行距離 8.6km
累積標高差上り 824m
累積標高差下り 825m
コース定数 20
体力度 2
登山エネルギー消費 1,800kcal(体重80kg、ザック重量10kg)

6:12 さわらびの湯 第三駐車場
6:19 さわらびの湯バス停
6:43 白谷沢登山口
7:48 白孔雀の滝地名板
8:21 岩茸石
8:48 権次入峠
9:14 棒ノ折山
9:29 権次入峠
9:51 岩茸石
10:08 白地平
11:12 棒ノ嶺登山口
11:17 さわらびの湯 第三駐車場

コースの詳細解説、各地点の地図リンク、登山地図PDFの無料ダウンロードは以下のページにあります。
ぜひ御覧ください。

YoutubeにてVLOG公開

公式Youtubeチャンネルにて、今回の登山の様子をVlogで見ることができます。
ぜひご覧ください。

さわらびの湯に寄りました

さわらびの湯(地図)は、スタート地点でもある、さわらびの湯第三駐車場から歩いて1分。

料金は800円でした。(2024年6月末現在)

露天風呂もあり、沢の音を聞いて、山を見上げながら入る温泉は最高でした!

さわらびの湯 料金や営業時間は各々確認をしてください

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ゴルジェ渓谷の中を、沢を右に左に見ながら登っていく。。

こんな経験は初めてでした。

どうやって登っていったらいいのか?と不安になりましたが、先を行く人のルートを真似て、なんとか登ることができました。

飯能市から1時間弱でアクセスできる棒ノ折山(ぼうのおれやま)の白谷沢のゴルジェ地形。

低山は奥が深いな。。と感じた登山でした。

また登りたくなる山でした。

白谷沢は樹林に覆われているため夏でも涼しそうです。